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入口を閉じて・・ⅴ

 7月8日の展示水槽です。巣に影響を与えないように水面近くを掃除したのでスッキリ。

 底砂の動きからもザリの行動を推測でき、破壊しなければ覗くこともできない生息地での巣穴の中の様子や生態全般の理解にも役立ちます。

 

 脱皮後10日以上たち、もっと大きな巣穴が欲しくなったのか、右奥を掘り始めました。セット時にそこまでは平石を埋め込んでなかったので上から崩れてきます。掘り出した砂は全量巣穴の外までは運び出さずに足下にも敷かれ、巣穴は元のトンネル状に戻っています。

 

 脱皮や産卵のときに、巣穴の天井を高くとり、出入口を閉じることは把握していましたが、今回はスタートの兆候がつかめたので封鎖の「期間」に注目して観察してみました。

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コメント: 6
  • #1

    たい (火曜日, 25 7月 2017 15:14)

    はじめまして ずーっとすごいなと思いながらホームページ見させてもらってました
    長年ざりがに飼育していますが水槽内で巣穴の入口封鎖の研究びっくりしました
    すごくおもしろい研究だと思います
    自分も室蘭なんですが年間パスポート買ったんですが5月に行ったっきり行けてません
    近々水槽覗きに行きたいと思います

  • #2

    北の瑠璃 (木曜日, 27 7月 2017 12:03)

    たい様、初めまして。コメントありがとうございます。

    ザリの展示水槽は魚のいる本館に入ってすぐ左手、円形水槽の向かい側です。
    ご覧になったら感想も聞かせてください。

    60cm水槽に5cmの♂個体1匹でライバル無し、
    穴の奥まで明るいけれど一応50cmクラスの巣穴、
    底面給水ですので砂利の隙間から新鮮な水が上がってくる。

    マズマズの環境で、
    来年は抱卵♀を入れてみたいナ~とか・・・考えています。

  • #3

    たい (水曜日, 16 8月 2017 17:27)

    展示はじめてからけっこう行ってますよ
    数日前も覗いてきました
    けっこう活発に動いていて入口付近まで行ったりもしてました
    展示水槽でペアリングはしないんですか?
    自然かでは巣穴にペアでいることも結構ありますよ
    底面濾過でなく底面給水だったんですね
    湧水と一緒ですね

  • #4

    北の瑠璃 (木曜日, 17 8月 2017 20:58)

    たい様、コメントありがとうございます。

    室蘭水族館は開館・展示の期間が4月下旬~10月上旬ですので
    ペアリングの経過そのものの展示は難しい・・ですネ。

    秋~冬のペアリングが順調にいけば
    3月産卵の抱卵♀を4月のオープンから展示したいとも考えますが、
    7月に孵化する数ミリの稚ザリにどう対応できるのか・・。

    石の隙間の稚ザリに給餌できるのか? スリットから排水側に脱出しないか??
    それ以前に、照明等も含めてこの展示水槽の環境が
    脱卵・死卵・食子などの問題をクリアできるレベルなのか???
    さらに、ザリに予備知識の無い一般来館者の反応・・。難問山積です。

  • #5

    たい (金曜日, 18 8月 2017 15:01)

    そうですね アメザリと違ってちょっと大変そうですね
    閉館中が一番忙しい時期になりますね
    孵化したあとの稚ザリの救出も困難ですね
    土帯を水族館の展示で使っているFRPで作ってみたらどうでしょうかね

  • #6

    北の瑠璃 (土曜日, 19 8月 2017 00:28)

    たい様
    繁殖させること自体が難しいとされてきたニホンザリガニですから、
    あんまり多くを望まないで・・・。
    自分で巣穴を掘るという自然に近い姿で、抱卵しているメスを展示できれば、
    も~それだけで十分。
    そんな考えでいきましょうか・・・。