①まだできてないみたい???
卵から孵化した1令期は、動くことはできますが、まだ母親の体と繋がっていて腹肢にしがみついています。
画像は卵を取り外して人工孵化したときのもの、ステンレスのネットにしがみついています。上の半透明のものは卵殻です。
エビ、カニ甲殻類は孵化後ゾエアや
メガロパと呼ばれるプランクトン幼生期を経るのが基本です。海生のアカザエビから淡水生の「ザリガニ」に進化したということは、幼生期を卵発生の中で済ませ、孵化してすぐの底生活が可能になったということです。
②まだ何も食べてないの
5~6日で脱皮して、2令になると自由に動きまわれるようになります。
まだ胃が空っぽなのでくっきり透けて見えています。体長が5ミリ程度、最初のオクリカンキリは直径0.3ミリ程度でしょうか。
初めての食事は脱皮した1令の殻のようです。
③4令に
だいぶ殻は厚くなりましたが、まだ脱皮直後は透けて見えます。
画像①の卵殻をはじめ、脱皮殻に汚れが無いことから、飼育水の綺麗なことがわかります。ニホンザリガニは湧水や沢の源流部、ヴァージンウォーターに生息します。
④14令に
3才、40ミリ近くになると、さすがに脱皮直後でもこんな程度。白く透けてはいますが形までははっきり見えません。
ザリガニの胃石は、かつてはオクリカンキリと呼ばれ「薬」としてたいへん珍重されていたとのこと。
脱皮の数日前から徐々に形成され、脱皮後は新しい殻にカルシウムを供給して急速に消失します。
コメントをお書きください